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「最低賃金」正しく計算していますか?

最低賃金の計算は正しくされていますか?

令和5年度の地域別最低賃金がすべての都道府県で正式決定されました。
時間給の場合は、その時間給が地域別最低賃金以上であればいいので、比較しやすいです。
ですが、月給者の場合は注意が必要です。

ここでは、月給者の最低賃金の計算方法について詳しく解説いたします。

月給者の最低賃金の計算方法

最低賃金以上か確認するためには、時間給で比較する必要があります。

 

(月給-除外手当)÷「月平均所定労働時間」=時間給

 

<最低賃金の計算に含めない「除外手当」>

  • 結婚手当など(臨時に支払われる賃金)
  • 賞与など(1か月を超える期間ごとに支払われる賃金)
  • 時間外手当
  • 休日出勤手当
  • 深夜労働手当
  • 通勤手当(通勤負担に関係なく支給されている場合は含む)
  • 家族手当(家族の人数に関係なく一律に支給されている場合は含む)
  • 精皆勤手当(出勤率に関係なく支給されてる場合は含む)
  • 立替経費 

 

<「月平均所定労働時間」の計算方法>

365日-年間休日÷12×1日の所定労働時間

月給者の最低賃金を計算するには、年間休日カレンダーが決まっていなければ、そもそも計算することができません。
就業規則で休日がどのように定められているか確認が必要日なります。

最低賃金が正しく計算されていないとどうなりますか?

  • 未払い給与が発生する
  • 割増賃金が不足の可能性がある
  • 罰則が適用される
    そして、もっとも重要なのが、従業員との信頼関係が崩れてしまうことです。

給与計算のソフトで計算されている場合でも、設定が間違っていれば、間違った結果になってしまいます。

少しでも給与計算に不安を感じたら、社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

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