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12.162021
「帰化」と「永住」の違いを教えて!

「帰化」と「永住」の違いは?
一番の違いは、「日本人」になるか、ならないか、です。
帰化は日本人になる、永住は外国籍のままです。
帰化は、国籍の問題で、法務省へ申請します。永住は、ビザ(在留資格)の問題で出入国在留管理庁へ申請します。
国際結婚で日本人と結婚したからといって、日本国籍を取得することはありません。日本国籍を取得したいときは、帰化申請が必要になります。
具体的な違いを教えて!
中国人の妻も帰化を考えたことがあります。理由は、海外へ行くときに不便を感じたからです。
例えば、旅行で韓国へ行くには、日本人の私はビザはいりませんが、中国人の妻はビザが必要です。
帰化をして、日本のパスポートを取得すると、ノービザで訪問できる国が多いので、観光やビジネスには便利かもしれません。
その逆に、今度は、自分の国に行くときには、ビザが必要になることもあります。
最終的には、メリットやデメリットを考えた結果、帰化しないことに決めました。
それでは、具体的にみていきましょう。
外国人が「帰化」すると、どうなるのでしょうか?
- 参政権が得られる
- 日本のパスポートになる
- 戸籍が作られる
- 日本人限定の職業(公務員など)に就くことができる。
- スポーツなどの国際大会では日本人として、出場することになる。
- ビザ(在留資格)の手続きが必要ない。
では、「永住者」はどうでしょうか?
「永住者」は在留期限のないビザ(在留資格)です。ですから、更新の必要はありません。また、活動の制限もありません。この点は、帰化と似ています。
しかし、永住者といっても外国人です。再入国許可を取らないで、出国すると永住者の在留資格は失います。また、退去強制自由に該当すると、場合によっては退去強制で国籍国に送還される可能性もあります。
永住は、帰化のように日本国民に限定される、参政権などの制度の適用はありません。
参政権などの適用はありませんが、年金や医療保険は、加入要件に該当すると、外国籍でも適用されます。
最後に、
国際結婚した方で、帰化した後に離婚した方がいました。事情があって、自分の国で生活することになったのですが、今度はビザが必要になり、逆に不便になった方もいらっしゃいます。
帰化は自分の国籍を失い、日本国籍になります。
心の問題にも関係することでもあります。
帰化できる、要件もありますが、まずは、本当に帰化することが必要なのかどうか、しっかり考えることをおススメします。
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